暗号資産が●●になると裏付けるデータはない:S&Pグローバル
格付け機関のS&Pグローバル・レーティング(S&P Global Ratings)は5月9日、投資家をインフレの影響から守る資産としての暗号資産(仮想通貨)の魅力に注目する一方、それを裏付けるデータの欠如を指摘した。ニューヨークを拠点とする同機関は、米CoinDeskへのリリースで「暗号資産は理論的にはインフレに対するヘッジになり得る」と述べ、高いインフレ率と戦っているいくつかの新興市場での採用に言及した。さらに「暗号資産は価値の貯蔵庫として機能するため、高金利・高インフレ環境下で需要があると主張する人もいる。しかし、我々は、暗号資産の実績はこれを証明するには短すぎると考えている」と述べ、ビットコイン(BTC)のアメリカでのインフレとの相関性の低さに注意を促した。暗号資産推進派は、ビットコインの供給拡大ペースを4年ごとに半減させるプログラムコードにより、時価総額世界最大の暗号資産であるビットコインを、金のような価値貯蔵資産とみなしている。いわゆるマイニング報酬の半減は、世界的に増加し続ける法定通貨の供給量と相反するものだ(推進派は、各国の中央銀行による大規模な紙幣印刷は
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