ステーブルコイン「テラ」の崩壊:創業者クォン氏の運命【コラム】

アルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」のボラティリティのバランスを取るはずとなっていたテラ(LUNA)トークンが、暴落した。一方のUSTは、米ドルに連動する機能を失った。これが意味するのは、テラ/ルナによる「実験は」ほぼ確実に終わった、ということだ。システムが再び安定し、USTが自然にドルに対するペッグを回復する可能性は、ゼロに近い。仕組みそのものが、外部からの資金提供を基盤とするものであり、資金を提供していた人たちは、ついに目を覚ましたであろうからだ。テラの共同創業者であるドー・クォン(Do Kwon)氏に、再び救済の手が差し伸べられることはおそらくないだろう。わずか数日前には、新しい帝国の輪郭を見せ始めていたものの残骸を見ながら、クォン氏がどんなことを考えているのか、思いを馳せずにいるのは難しい。ビジネスの歴史、ひいてはより一般的な暮らしの中でさえも、これほど突然で屈辱的な没落は、ほとんどない。しかし、これに近い凋落の事例が1つあった。エリザベス・ホームズ氏のものだ。自己欺瞞は極めて効果的かつては革命児としてビジネス誌にもてはやされていた米医療ベンチャー企業セ

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